岩石の概要 | 目次へ |
岩石(がんせき、英: rock[1])とは、世間一般には、岩や石のこと[2]。石の巨大なもの、特に無加工で表面がごつごつしたものを岩(いわ)と呼び、巌[注 1]、磐とも書く[4]。 学術的には、自然的原因による起源をもつ[5]、数種あるいは一種類の鉱物や準鉱物(火山ガラスなど)の集合体を指す[6][7][8]。たとえば、花崗岩は、石英、長石、雲母、角閃石など、さまざまな鉱物の集まりから成る[9]。露頭での見かけ(産状)上は、層状である岩石(成層岩・層状岩)を地層と呼ぶのに対し、貫入している(貫入岩)か塊状のもの(塊状岩)を岩石として区別する[10]。岩石は地球表層の地殻と上部マントルの一部をはじめ、他の地球型惑星や小惑星、衛星を構成する主要な物質である[7][11]。 地殻の岩石は成因的に、マグマ(岩漿)が冷え固まること(火成作用(英語版))でできる火成岩[12][13]、岩石の砕屑物、生物の遺骸、化学的沈殿物などが堆積または沈積(堆積作用)し、固結(続成作用)してできる堆積岩[13][14]、既存の岩石が高い温度と圧力を受けて固体のまま組成や構造が変化(変成作用)してできる変成岩[13][15]の3つに大きく分類することができる[6][16][17]。さらに、共に地球の内部でできた岩石である火成岩と変成岩をまとめて内成岩、地表(地球の外部)でできた岩石である堆積岩を外成岩として大別する方法もある[17]。 |